こまいぬブログ

何者にもなれていない者の戯言

【酷評】魔法見習いをさがして【ネタバレ含】

どうも、こまいぬです🐶

最近はほぼ競馬ブログと化していましたが、先日気になっていた映画【魔女見習いをさがして】を観て来ましたのでそれについてのレビューを書いていきたいと思います。

 

 

はじめに

この記事はネタバレ、辛辣な感想となっています。

この事をご理解の上お読みくださいませ。

 

筆者のおじゃ魔女歴

おじゃ魔女TVシリーズ4作品全てリアタイ視聴。

ナイショや小説版などは未視聴。

今回、おじゃ魔女20周年記念の締めくくりとして新作が発表されたので期待して観に行った。

 

 

 

まずは結論から言います。

久しぶりにこんな駄作の映画に出会いました。

 

ではなぜ駄作と思ったのか?

 

いくつかのポイントに分けて僕個人の感想を交えて説明していきたいと思います。

 

【魔女見習いをさがして】はどんな作品?

 

●どれみ達のその後の話ではない。

あくまでオリジナルキャラがおじゃ魔女の聖地巡礼をしながら、各々が抱える問題に向き合うような大人向けの映画。

最後に過去の自分達とどれみ達とが絡む幻を見るが、どれみ達が出るのはそれくらい。

旅映画という印象しか残らなかった。

例えるなら【君の名は】で瀧くんが三葉を探すパートが終始続くような、そんな作品。

どれみ達が見たくて期待していくと確実にガッカリするので注意。

 

世界観的には


TVシリーズ→小説版

↓                             架空

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|        現実

魔女見習いをさがして

 


となっており、小さい頃おじゃ魔女をテレビで見て育った女の子3人が主人公となっている。

 

故に、どれみの続編ではなくスピンオフ、20周年記念のファンサービスという立ち位置になっている。

続編ではないので、小説を見ていなくても、TVシリーズの話を知らなくても話は理解出来るようにはなっている。

 

個人的ダメなポイント

 

イカの抱えてる問題だけ重過ぎ問題

主人公3人各々悩みや問題を抱えて居るのだが、レイカの抱えている問題だけ明らかに他と比べて重過ぎる…。

彼氏がヒモ男で、お金をせびりに来るシーンがあったり、稼げるバイトがあると評し風俗を勧めるシーンがあったりと、男が見ても嫌悪を抱かせるようなほのめかすような描写が多数。

あと、小さい頃に離婚して離れ離れになってしまった実のお父さんを偶然見つける事が出来るが、新しい家族の前で他人扱いされてしまう…。

イカの明るい性格や他の2人に助けられたが、冷静に考えると可哀想過ぎる…。

 

ソラの惚れっぽさに疑問…

物語の中盤にひょんな事で知り合う男の人がおじゃ魔女好きと知り仲良くなるが、ソラがその人に恋愛感情を抱く。

2日間京都を案内してくれるという事で一緒に行動していくのだが、2日でそんなに好きになるか?って心の中で突っ込みたくなった。

あと、知り合って間もないのに顔隠してるとはいえ断りも無しに4人の集合写真をSNSにアップするのは普通に引いてしまった…。

ソラは庇ってたけど、このご時世これは人としてアカンやろ…。

結果、ソラは振られてしまうのだが振られる理由も「僕は人に好かれるような人間じゃないからごめんなさい」と、謎理由…。

その後ソラが大泣きしミレとレイカが慰めるシーンがあるが、2日でそんなに好きになるか??って思った。(2回目)

 


ミレに関しての伏線も雑

 

ミレは同僚に告白されたが、結局答えは有耶無耶に。

結末やその後を連想させるような描写を描かないのなら中途半端な恋愛要素要らなかったような…。

 

終盤に突然年収700万の会社を辞めて

私カフェ開く!が唐突過ぎて展開についていけなかった…。

ラストにそのお店はMAHO堂と名付けられ、3人で働くみたいな描写だったのだが、レイカはフリーターだからともかく、ソラは教員志望なのだがそれは…?

 

作品に出てくる男が『悪』として描かれている

イカの彼氏のヒモ男、レイカのお父さん、行きずりの男(大宮さん)の説明しましたが、ミレの同僚と上司も例外ではない。

上司はミレに対してジェンダーを理由に担当を外し、異動を命じる。

同僚も良い人かと思いきや、ミレの友達のレイカに開口一番にガールズバーを紹介していた。

冗談でも同僚の年下の友達にそんな事言うか?とただただ嫌悪感。

 

キッパリ言います。

 

作品に出てくる男は全員ク○です。

男が「悪」として描かれていて、昨今ジェンダー差別が問題視されている中で、このキツめな描写は如何なものか…。

 


まとめ

まず子供向けっぽい雰囲気や、子供連れで見に行く人も居るだろうから、事前に大人向けだよっていうのはもっと全面に出した方が良かったと思う。

 

事前にネタバレ無しの予告動画で軽く予備知識を入れて今回はどれみ達があまり出ないという過度な期待を払拭して観に行った。

それでもワンチャンどれみ達がストーリーに絡んでくるんじゃないか?と期待していた人も僕も含めて多かったんじゃないかな?


今作の主人公はあくまでおじゃ魔女を見て育ったすべての女の子。

年代を微妙に分けたのは幅広い世代の頑張っている女性が3人のキャラクターに感情移入してもらう為。

大宮さん(行きずりの男)の登場はおじゃ魔女で育った男性も少なくない事から、こちらに感情移入をさせる為だろう。

意図は分かるんだが、少し展開が強引過ぎて肝心な感情移入が誰にも出来なかったっていうのが芯な感想。

90分という限られた時間の中で物語を展開して行かなければならないのも分かる。

だからこそ、このシーン要るのか?というのが多く、非常に惜しい作品だったな、と。

 

如何だったでしょうか?

酷評しているとはいえ、おじゃ魔女のファンなら嬉しいシーンもチラホラあるので作品の良し悪しは置いといて観に行ってもいいのかな、と思います。

しかし、観に行く場合は過度な期待をせずに覚悟を持って下さい。。。